「中野さんちのキャンプ場」

「中野さんちのキャンプ場」と「RVパークほたるの郷」

香川県で2021年に開催された「第一回四国車中泊交流会」でお友達になった中野さんが、和歌山県でキャンプ場&RVパークをオープンすべく頑張っていると言う事を知り、オープン前ではありますが応援を兼ねてAMITYでお邪魔してきました。
中野さん曰く、日本一小さなキャンプ場とのことです。

大きかろうが小さかろうが、日本一という言葉には魅力を感じます。

このキャンプ場は中野さんがゼロから始めたわけではなく、大雑把に言うなら、もともとあったキャンプ場のオーナーがキャンプ場をやめると聞き、そこへ出入りしていた中野さんが「それなら私に譲って欲しい、そしてキャンプ場を引き継ぎたい」というような流れで始められたそうです。
あとを引き継ぐと言っても、そのままダイレクトに引き継いだわけではなく、いったんキャンプ場そのものが閉じられ、数年の間に荒れ果てた施設を奥様と2人で整備をして再建に向けて動き始めたと言う感じなのです。

場所は高野山にほど近い「和歌山県かつらぎ町」になりますが、現時点ではキャンプ場は営業されていないと言う扱いですので、カーナビで検索をかけてもヒットはしません。
そこで、先のイベントで中野さんから戴いたチラシとGoogleMap、カーナビの地図を照らし合わせて、ピンポイントに近くなるようにセットして目指します。
我が家からはほぼ100㎞ちょうどで、所要時間は2時間ほどです。

※現在はGoogleMapで「中野さんちのキャンプ場」を検索すると表示されますし、今後は各種カーナビのアップデートで追加されていくことでしょう。

我が家を11時に出発して13時頃到着の予定です。
ナビによると全工程の前半5分の3ほどは高速道路を利用し、残りは一般道での走行となり、時間の配分は高速道路、一般道ともに1時間ほどの予定となっています。

不安とは裏腹にあっけなく到着

阪和道の岸和田東ICで一般道に下り、そこから1時間ほど走ります。
トンネルをいくつか通る山道でも、困るような狭い道路は殆どありません。
ただ、ピンポイントでナビが指定してくれたわけでもないし、キャンプ場がどんな感じなのかもあまりつかめていなかったので若干の不安が残りましたが、結果的に特に迷う事も無く30分ほど遅れるものの、すんなりと到着。
キャンプ場で整備作業中の中野さんが迎えてくれました。

大阪方面からお出かけの場合、若干遠回りになりますが、阪和自動車道「和歌山ジャンクション」経由で京奈和自転車道(無料)に乗り、「かつらぎ西インターチェンジ」で下りたほうが道路事情が良く早く到着することができますのでお勧めです。

キャンプ場手前で食料品などを買い出しするなら、「オークワかつらぎ店」が便利です。


管理棟の横には、有名な「だんじり祭り」のだんじりをコントロールするのに実際に使われた前梃子と呼ばれる棒と車輪を使ったオブジェが展示されています。
またとてもおとなしく人なつっこい大型アイドル犬の「JIN」君(ゴールデンドゥードゥル)と「TOKI」君(ボーダーコリー)も出迎えてくれます。

中野さんは、過去にも大型犬と過ごしてきた経験から、外出して泥だらけになった愛犬をきれいにしてから車内に入れてあげたいと言う思いがあり、近い将来、ペット連れのでキャンプ場に来たお客さんのペットを洗えるセルフウオッシュの設備を設置する予定だそうです。

キャンプ場のロゴマーク

小っさ!

さて、キャンプ場ですが、「へっ?、こ、こ、これだけ?」
と言うのが正直な気持ちです。
想像を超えた小ささです。
道路沿いの細長い敷地、坂を下りたところにあるテントを5つも張るといっぱいとなってしまうテントサイト、3棟のバンガロー、そしてオープン時には「RVパークほたるの郷」として2台停車出来るようになるスペース、サニタリー棟を兼ねた木造の古い管理棟がこの施設の全てです。
なお、3棟のバンガロー「SENA」「HANA」「RAN」のうち「RAN」はトイレのしつけがされたペットであれば、一緒に宿泊できます。

※現在、新たに「BBQ&ソロサイト」と5区画の新サイト(下写真の青い枠内)が設けられています。これら川沿いに設置された新たなサイトは、写真にはまだ写っていませんが、キャンピングカーも乗り入れできるスロープが新たに設けられており、ホタルの季節になるとテントの周辺や車の周辺、そして目の前を数多くのホタルが飛び交う幻想的な空間になります。
それを考えるだけでもワクワクしてきますね。

本当にこれだけの、見事なまでの自称日本一小さいキャンプ場。
オーナーの手作り感満載のキャンプ場ですが、3つのトイレは全て水洗のシャワー洗浄機能付きトイレ、さらに浴槽付きのユニットバスが一つと、女性には本当に嬉しい独立したきれいな洗面所。
洗面所の内壁は、奥様が内装を手がけられたそうです。

4棟あるバンガローは1棟を除いて現在大幅に改装中で、ほぼ完成している一棟を覗かせてもらいました。
私たちに使用してもかまわないと仰っていただいたのですが、愛猫が一緒だったので今回は遠慮させていただきました。
内装工事はほぼ終了していて壁面は新たに漆喰が塗られていてとてもきれいですし、夏の蒸し暑さも和らぐ事でしょう。

サニタリー棟を兼ねた管理棟には、お風呂、トイレ、独立した洗面所が設置されています。
お風呂の写真を忘れましたが、ユニットバス形式で湯船があるのが嬉しいですね。

わずか5張りほどでいっぱいのキャンプサイトはプライベート感満載で、貸し切りも可能
オープン時には電源設備も用意される予定です。
なお、このキャンプサイトには3区画分のRVパークとしての機能も持たせたハイブリッド仕様にする予定だそうです。
小さなキャンプ場を広く使いたいという工夫に感心させられます。
また、このキャンプ場には中野さんの色んな工夫やユニークな考えが生かされるはずですので、小ささでガッカリする事はまずないと思います。

これだけ規模の小さなキャンプ場の割には、十分すぎる施設を整えようとしている事に驚きます。
何度も書きますが、現在2022年のオープンに向け開設準備中なのでまだまだ荒削りなところが多々見受けられますが、完成&オープンが実に楽しみなキャンプ場です。

携帯電話の電波はauバッチリ、docomoとSoftBankは要注意

このキャンプ場は、小高い山に挟まれた谷に位置します。
そのせいか携帯電話の利用にはちょっと注意が必要です。
auは全く問題なく通話が出来ますが、docomoとSoftBankはほぼ圏外となります。
しかしながら、ごく一部の狭い場所ならdocomoもSoftBankもかろうじて通話が可能となっています。
どこなら電波が拾えるか、その辺は中野さんにお尋ねください。
なお、その不便さを補うためにメッシュWi-Fiが完備されていて、つながりや通信速度も申し分なくネット環境はバッチリですから、このキャンプ場をワーケーションの場として使う事も十分可能だと思います。
楽天モバイルに関しては、残念ながら検証できる環境がありませんので、現時点では不明です。

秘境と間違えそうなフルーツ王国かつらぎ町

さて、このキャンプ場がある和歌山県かつらぎ町は「フルーツ王国」として、柿・桃・ブドウ・梨など、1年中四季折々のフルーツが栽培されている緑に囲まれた潤いと安らぎのふるさとです。
こんにゃく芋の生産も盛んで、キャンプ場へ向かう道ばたでは、できたてのこんにゃくが買えたりします。

「ぽつんと一軒家」というテレビ番組が2回も近所の一軒家を取材に来るほどの、秘境感のある土地なのですが、RVパークの名前に「ほたるの郷」とあるように、非常に多くのゲンジボタルを見る事ができるので、季節になるとホタル狩りをする人たちでとても賑わうようです。

RVパークとして認可されてから、一番乗りでお邪魔してきました。施設はほぼ全て完成しています。

冬期はひたすら寒い

標高が400〜500mに位置しており積雪こそ殆どないものの冷え込みは厳しく、冬期は場所によっては路面凍結の可能性があるので、冬用タイヤを用意した方が安心かもしれません。
私たちが利用させてもらった12月上旬は、冷え込みが厳しく夕食は車内で鍋料理を戴き、電気敷毛布を準備しておいて良かったと思いました。

寒い冬の料理の定番は簡単で暖かく、車内に臭いが移りにくい鍋ですね

なお、明け方の冷え込みも本当に厳しく、外気温は0.6℃まで下がりましたので、テント泊はもちろん、キャンピングカーでの車中泊もしっかりとした寒さ対策は必須となります。

車内11℃、車外0.6℃

逆に、夏場は日中こそ暑いものの、夜間は涼しく真夏でも20度ほどでエアコン無しで快適に寝る事が出来るそうです。

この自称日本一小さなキャンプ場はキャンプ場それ自体もそうですが、ホタルが多く飛び交い、フルーツ王国と言われたり、高野山が近くにあったり世界遺産の神社があるなど周囲の立地にも強い特徴があります。
オープンしたら色んな意味で話題になりそうです。
テントサイトは規模が小さい故、貸し切りが容易なので、小グループで使うにはかなり魅力的な存在になるに違いありません。

キャンプ場情報

制作中のホームページからの情報のため内容が変更になっている場合があります
また、2023年6月の集中豪雨により、キャンプ場が大きな被害を受けました。
懸命な努力の甲斐あって現在は一部のサイトを除き、復旧し利用可能となりましたが、必ず最新情報を電話にて直接お問い合わせください

名称キャンプサイト:「中野さんちのキャンプ場」
RVパーク:「RVパークほたるの郷」
住所和歌山県伊都郡かつらぎ町志賀18-1
電話番号‭080-6731-0345‬
ホームページhttps://rvhotarunosato.com
営業期間2023年3月31日まで土日のみ、2023年4月1日より通年営業 ※臨時休業あり
バンガロー1棟定員5名×3棟 
チェックイン:13:00〜
チェックアウト:〜11:00
設備
流し台、IHコンロ、電子レンジ、エアコン、冷蔵庫、ファンヒーター
ホットカーペット、扇風機、バンガロー横にBBQスペースあり 
たき火可能(直火禁止)
ペット:可、ただし3棟のうち1棟(RAN)限定で
トイレのしつけが出来ていることが条件
注意事項:全棟室内禁煙。焼き肉など、部屋に臭いが付くことが考えられる調理も禁止されています。
利用料:9,800円
別途施設維持管理料として
高校生以上 300円/1人、小中学生200円/1人がかかります 未就学児無料
Aサイト
2区画
5,200円(RVパークとしても利用可)
チェックイン13:00〜
チェックアウト:〜11:00
約150㎡
テント設営 テーブル  イス たき火 ・BBQ可能(直火禁止)
車両2台可
電源あり電源使用料500円
別途施設維持管理料として
高校生以上 300円/1人、小中学生200円/1人がかかります 未就学児無料
サイト内でのアイドリング厳禁
Bサイト
4区画
3,600円(RVパークとしても利用可)
チェックイン13:00〜
チェックアウト:〜11:00
約100㎡
テント設営 テーブル  イス たき火 ・BBQ可能(直火禁止)
車両1台可
電源あり電源使用料500円
別途施設維持管理料として
高校生以上 300円/1人、小中学生200円/1人がかかります 未就学児無料
サイト内でのアイドリング厳禁
Cサイト
3区画
1,500円
チェックイン13:00〜
チェックアウト:〜11:00
約36㎡
テント設営 テーブル  イス たき火 ・BBQ可能(直火禁止)
車両乗り入れ不可 ただしバイク、自転車は可
電源無し
別途施設維持管理料として
高校生以上 300円/1人、小中学生200円/1人がかかります 未就学児無料
日帰りサイト
BBQなど
6区画
1,000円(1区画定員5名)
テント設営 テーブル  イス たき火 ・BBQ可能(直火禁止)
利用時間10:00〜17:00または18:00〜22:00
別途施設維持管理料として
高校生以上 300円/1人、小中学生200円/1人がかかります 未就学児無料
RVパーク車中泊専用
チェックイン13:00〜
チェックアウト:〜11:00
利用料:2,000円電源あり
※キャンプ行為(テント設営 テーブル  イス たき火 ・BBQ等)は不可
別途施設維持管理料として
高校生以上 300円/1人、小中学生200円/1人がかかります 未就学児無料
サイト内でのアイドリング厳禁
設備シャワーひとり1回300円、女性用トイレ×2、男性用トイレ×1、男性用小用トイレ×2
お湯が出る独立した洗面所×1、お湯が出る洗い場×1、水だけの洗い場×2
生ビール、酎ハイ、ソフトクリームの販売あり
売店、自販機、ペットを洗うことができるセルフウオッシュの設置予定あり、
喫煙喫煙スペースにて可、バンガロー室内禁煙

道路に面したキャンプ場ですが、山深く車通りは極めて少なく、夜になると鹿の鳴き声が聞こえてくるとても静かに過ごせるキャンプ場です。

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