キャンピングカーを買うまで #2

キャンピングカーの種類と特徴

さて、キャンピングカーが欲しいとなったのですが、そもそもキャンピングカーってどんな種類があるのか、どこで買えるのか、いくらぐらいするのか全くわかりません。
今回はキャンピングカーの種類について書き込んでみました。

車内で寝泊まりできる=キャンピングカーではない

キャンピングカーとして車検登録するには、キャンピングカーとしての要件を満たしておかなければいけません。

ざっくり言うと
1,定員の3分の1以上の就寝スペースがある
2,ベッドは水平で平らであり、1人につき長さ1.8m、幅0.5m以上の空間がある
3,ベッドの上に0.5m以上の空間がある
4,ベッドは席とは別にある、ただし席がはじめからベッドになることが前提に作られているならOK
5、10リットル以上貯蔵できる給・排水タンクを備えている
6,タンクから洗面台に水を供給できる装置がある
7,洗面台等と人の間に他の設備がなく、洗面台等の前には1.6m以上の空間がある
8,調理台として使用する場所は0.3m以上×0.2m以上の平面が確保できる
9,コンロ等で炊事が出来る
10,コンロ等と人間の間に他の設備がなく、洗面台等を利用するための床面から上方に1.6m以上の空間がある

こんな感じです(抜粋ですので抜けている部分もあります)。
ですから見た目がキャンピングカーみたいな雰囲気の車でもこの条件をクリアしていない場合、キャンピングカーとしては登録されていない物もあります。

キャンピングカーは大きく分けて5種類


1,バンコン

トヨタのハイエースや日産のキャラバンなどに代表されるバンやワゴンをベースとした物をこう呼びます。
外見はごく普通の車と変わらない物が多く、特に目立つようなこともありません。
ほとんどの場合駐車場を選ぶこと無く、ショッピングモールなどの立体駐車場にも難なく駐車することができます。

運転したときの感覚も、普通のバンと大きく変わることはありません。
ベースとなる車体に大きく加工をすることも無く、価格を抑えることもできるので購入しやすいキャンピングカーのひとつと言えるでしょう。
もちろん、内装にこだわることで非常に豪華に仕上げることも可能です。

車高が高くないため車内での居住性は悪いのですが、ポップアップと言う天井を持ち上げる設備を設けることで、駐車中に高い居住性と就寝場所を確保している車もあります。
このポップアップは軽キャンピングカーでよく使われます。

バンコンでも、もともと車高が高めのハイルーフ車は居住性はかなり良くなります。しかし多くの場合就寝時にはベッド展開が必要となります。簡単に展開できますが、それでも寝るたびに展開するのは少々面倒かもしれません。
車高が低い車でもキャンピングカーとして登録する用件を満たすためにギャレー前の床面を下げたり、ギャレーの上部だけにポップアップを付けて車内の高さを高くすることで登録を可能にしている車もあります。

2,キャブコン

トラックの荷台に居住スペースとなる箱を載せ、運転席(キャブ)の上にもバンクと呼ばれる就寝もしくは収納スペースを設けてあるキャンピングカーで、ほとんどの方がキャンピングカーと聞いて思い浮かべるのがこのタイプでしょう。
私もキャブコンをイメージしていました。

車高が高く中で普通に立って移動することができるため、居住性はとても良くなります。
居住スペースは運転席と完全に独立しており、内装はかなり自由にカスタマイズできますが、価格はバンコンと比べ高価になる傾向にあります。

多くの場合常設ベッドを備えていて、毎回ベッド展開する必要がないのがとても便利です。
車高が3m以上となる場合が多く普通の乗用車と比べ、運転中や駐車時にかなり高さを意識する必要があります。車高を下回る高さのガードを通行することができないのはもちろん、一般道でも山道に入ると木々の枝や木の実などが垂れ下がっていたりする場所が少なくないので、そのような障害物との接触にも十分な注意が必要です。

また高い車高故、横風の影響をとても強く受けますので、高速道路で大型車などに抜かれるときや特に強風時の走行には十分な注意と慎重なハンドル操作が必要となります。

3,バスコン

マイクロバスのようなバスをベースとした中〜大型のキャンピングカーです。
キャブコンよりさらに広いスペースを取ることができるので居住性は極めてよく、とても快適に過ごすことができますが、豪華な内装の物が多いためかなり高額な物が多くなります。
大型車になると小回りも効きにくいため、場所によっては旅先にある観光名所のそばまで車で行けない場合も出てきます。

4,軽キャンピングカー

軽自動車のワゴンやトラックを改造した物で、車体が小型で改造が比較的簡単であることから自作する強者も少なくなく、メーカーの製品にも多くの種類があります。

FRP製の居住スペースを荷台に載せた物はコンパクトなだけで、外見は普通のキャブコンとほとんど変わりません。

車高がそれほど高くないので立体駐車場やファストフードのドライブスルーにも立ち寄ることが可能で、このようなフットワークの良さが軽キャンピングカーの一番の長所では無いでしょうか。

様々な工夫で居住性を確保している物が多いものの、軽自動車の規格内で生産されるためどうしても居住空間の確保と積載量に制約が多く、定員いっぱいの人数が乗ると荷物の置き場所がかなり厳しくなるのが現状です。
軽の規格に収まりきらず、ベース車両が軽トラックにもかかわらず普通車登録となる物もありますが、そうなると軽自動車特有の維持費が安いと言うメリットは無くなります。

維持費が安く燃費が良く駐車場を選ばないこと、価格が手頃な物が多い事から近年最も人気のあるキャンピングカーのひとつです。

5,トレーラー


居住スペースを設けたトレーラーを、普通車で牽引して移動します。
ほとんどの物は牽引免許などは不要で、普通運転免許だけで運転が可能です。
車検はありますがトレーラー部にはエンジンが無いため、価格、維持費ともに大きく抑えることができます。

かなり小型のものから大きな物までありますが、居住性は概ねキャブコンと同レベルとも言えます。
駐車場は牽引車とトレーラー2台分が必要となる場合がほとんどです。
また、移動時はトレーラー特有のかなり癖の強い挙動があるため、相当な慣れが必要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次は「キャンピングカーを買うまで #3」です。

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