AMITYの外観を変えずに衛星放送を受信せよ!

AMITYで衛星放送を受信したい

キャンプ場などでは地デジが見られない場合が多い

キャンピングカーにせっかくテレビを搭載していても、道の駅やキャンプ場の多くは山に囲まれている場合が多く、仮に山に囲まれていなくても電波状況が良くない場合が多々あり、地上波を見られない場合が意外に多いですよね。
私は決してテレビ必須ではないタイプなのですが、それでもふと空いた時間や天気などが気になるときはテレビが見たくなります。

また、私個人の性格として付いている機能はできるだけ使いたいので、テレビにBS放送が受信できる機能があるのだから、滅多に見なくても受信できるようにだけはしておきたいのです。

そこで衛星放送を見られるようにしたくなったと言う事です。
衛星放送なら周りが山で囲まれていても、南西の上空さえ開けていたら受信できるはずです。
ちょっと調べてみると一般的にキャンピングカーに取り付ける物として市販されているBSアンテナは安いもので45,000円ほど、自動追尾が付いたものになると15万円を超えるようです。
「高っ!」
取り付けを依頼するとさらに作業工賃がかかります。

自分で施工することもできなくはありませんが、たかだか衛星放送受信にそんなにお金と手間暇をかける気なんて起きません。
手頃な価格のパラボラアンテナを車体後部に支柱などを設けて取り付けている人もたまに見かけますが、空気抵抗、風切り音、そして木々の枝葉などとの接触を考えるとパラボラアンテナを含め外部にアンテナは付けたくありません。
同じ理由で、地デジアンテナも受信感度が落ちるのを覚悟して屋内用を使っています。

BS平面アンテナと言う選択枝

さて、すでに手放して久しいのですが、かなり昔BS受信用の平面アンテナと言うのを持っていたことがあります。
仰々しい縦長で皿状の大きなパラボラアンテナと違い、直径わずか30㎝ほどの平面の小型アンテナで軽量な上、折り畳めるので収納時に場所をあまり取りません。
アミティのボディを構成しているFRPは電波を通すはずです。

ネットで探してみたところ、残念ながら平面BSアンテナの生産はとっくの昔に終了しています。
そこで中古市場を探してみたところ、結構出品されています。
価格は8,000円台から10,000円ちょいって感じで、中古にも関わらず値段が全く下がっていません。
それどころか当時の価格より高くなっているではありませんか!
まだかなり需要があるって事ですね。

ただ、このアンテナはアナログ放送時代のものなのでデジタル化した現在、ちゃんと受信できるのか保証はありません。
出品者は「一応、デジタル見られました」と説明に書いてあるので、それを信じて送料込み8,800円でポチりました。
届いた商品を見たところ、汚れや傷など全くなく新品と言えるほどの美品です。

さて、早速テレビに接続してみます。

衛星の位置は地方によって若干の違いはありますが、私が住んでいるところからは
仰角が42度ほど、方角は220度の南西の方向にあるようです。
車体が水平になっているのを確認して、アンテナに付いている目印を元に仰角を決めます。

方角はiPhoneのコンパスを使って調べ、220度に向けます。
ところが、どう頑張っても一向に映りません。左右に結構振ってみるのですがダメです。
テレビが示すアンテナレベルもゼロのまま無反応です。
アンテナの故障か?でも、出品者は映ったって言ってるし。
設置方法の詳細を知りたくても取扱説明書は付いていませんし、ネットで検索しても平面タイプのアンテナに関しては、記事が全く見当たりません。
日を改めて何度も繰り返してチャレンジしますがダメです。

アンテナに電力供給が必要

テレビ側の設定画面を見ていて気づいたのですが、設定画面に「アンテナに電力供給」という項目があって、それが現在は「切」となってるではありませんか!
このアンテナはもしかしたら電力供給しなきゃいけないのかもしれない!
電気に詳しい人にとって当たり前のことだと思いますが、機械ものは得意な方なのですが、電気のことに関しては疎いのでこんな感じです。
今度こそ映るはず。

期待して設定を試みますが相変わらずアンテナレベルはゼロのままで、残念ながら全く映りません。

磁北と真北の存在

8,800円が無駄に?と思いかけたとき、ネットである記事を見つけます。
それは、方角には磁北と真北があり、磁北は真北より大体7度ほど西寄り(地域によってずれが生じます)と言う事です。
そういえば中学生の頃磁北というのを習ったのを思い出しましたし、オリエンテーリングの時もコンパスが示す磁北と真北の誤差をなくすために、地図に補助線を引いた記憶もよみがえります。
また、磁北はわずかながらも毎日微妙に変化しているようです。
つまり、衛星があるのは磁北のコンパスで調べた向きより7度ほど東側だと言う事になります。
今度こそいける!と思いました。

そこでiPhoneのコンパスの設定を見てみると

ちゃんと真北と磁北を切り替えるスイッチがあるではないですか!
スマートフォンって本当にすごいです。
早速設定を「真北を使用」に変えて再度挑戦してみます。
iPhoneが示す220度よりほんの少し右(東)寄りに向けたところで見事にBS放送を鮮明に受信してくれました。
ようやくこれで一件落着です。

ただ、なぜ真北を使うに設定して計測した220度からも少しずれるのかはわかりませんが、まずは無事アナログ時代のアンテナでデジテル放送を受信できたので良しとします。
今回の試行錯誤でわかったことは、仰角も方角も完全に合っていなくても、ごくわずかのズレなら全く問題ないと言う事です。
何カ所か場所を移動して設置の練習をしたので、かなり早く設置することが出来る様になりました。
衛星放送は災害時にも強いはずなので、その時の情報収集にもきっと役立つと思っています。

コメント