野麦峠オートキャンプ場

自然の音しか聞こえない、涼しく静かなキャンプ場

数あるキャンプ場の中で、毎年2〜3回は訪れるCCKota家お気に入りベスト3に入るキャンプ場、それが長野県松本市にある「野麦峠オートキャンプ場」です。
このキャンプ場はとにかく豊かな自然に囲まれていて、滞在中は近くを流れる川のせせらぎしか聞こえないくらい静かなペット同伴オッケーの(リードは必須)場所です。
1日に数回、熊よけのためスタッフが爆竹を鳴らすために巡回します。

ロケーション

松本市と言っても、松本城がある中心街から標高差700mほど上った奈川地区という1300mほどの高地にあるので、真夏でも涼しく快適に過ごすことができます。
夜間は冷え込むので、真夏でもある程度の寒さ対策は必須です。
また、高地は紫外線も強いので、日焼けしたくない場合は紫外線対策をお勧めします。

奈川地区は、すぐうしろに飛騨高山を従え、乗鞍岳をはじめ四方を山にかこまれたとてものどかな集落で、奈川が発祥の地とされる美味しい「とうじそば」、心地よい温泉、近くには雪質が良いと評判の野麦峠スキー場があり、四季を通して大自然を満喫できます。

とにかく星空がキレイ

澄んだ空気と夜間は周辺の光がなくなるため星空がとにかくキレイ。
晴れた日には天の川もクッキリ見えます(月がでていなければ最高)。
下の写真は関連施設「ウッディ・もっく」でスマートフォンを使って撮影したものです。

野生動物について

周辺には多くの野生動物が生息しています。周辺を散策する際は、受付で貸し出される「熊すず」を必ず着用して、キャンプ場外での単独行動は控えるようにしましょう。
野生動物に食べ物を絶対に与えないように。
食材や生ゴミなどを外に放置すると臭いなどで動物が近寄ってくることがあります。食べ物の臭いが漏れないように密閉をしてください。

近年(この記事は2026年に書いています)日本各地で出没している野生の熊が問題視されており、日本全国のキャンプ場の経営にも悪影響を与えています。
野生動物に餌を与える行為は、野生動物をおびき寄せることにも繋がりますので絶対にやめましょう。

野麦峠オートキャンプ場は、某有名アウトドアブランドの高規格キャンプ場に全く引けを取らない設備が整った、静かで涼しく自然に恵まれたとても素晴らしいロケーションにも関わらず、まだ知名度が低いせいか、夏場でも平日は貸し切りに近い状態になる場合もあります。
利用者が少ない夜は、真っ暗な外に出るのがちょっと怖いかも、と言うのが本音です。

利用者が増え賑わうことで、野生動物も近寄りがたくなり、より快適で素晴らしいキャンプ場に育っていくと私は思っています。

施設紹介

管理棟には、燃料、薪、菓子、インスタント食品、氷などが並んでいますが、購入できるのはスタッフがいる時間帯のみです。
また、キャンプ場周辺にはスーパーマーケットは無いので、メインの食材はキャンプ場へ向かう山道に入る前に買いそろえる必要があります。
また、ゴミ収集所では キャンプ生活で出る一般的なゴミを処理してもらえます。
ビン、乾電池/リチウムイオンバッテリー、ライター類、粗大ゴミ、鉄物・金属類(ガス缶は可)は持ち帰りとなります。

管理棟

管理棟が閉まっている夜間でも利用出来る冷凍冷蔵庫(有料)と電子レンジ(無料)が備えられてるのが嬉しいです。清涼飲料水などの自動販売機はありません

管理棟内の施設、お手洗いとシャワールームはスタッフがいない夜間も利用出来ます

サイトの紹介

このページはキャンプサイト利用者向けの案内なので、コテージに関しての解説は省略します。
ご了承ください。

全サイト電源完備のキャンプ場は、上段、中段、下段と、ひな壇に似た作りになっていて、それぞれ特徴があるので以下の説明をサイト選択の参考にしてください。

どのサイトもテントとタープを余裕で張れるだけの十分な広さがあり、隣のサイトとも適度に離れているので快適に過ごせます。

全サイト綺麗な芝生で、オートキャンプ場の名にふさわしく、完全に平坦なのでキャンピングカーでの宿泊も快適です。

綺麗な芝生を守るため、直火厳禁はもちろんのこと、焚き火台を使う場合も必ず焚き火用のシートを使う事がルールとなっており、もし持っていない場合は管理棟にて無料で貸りることができます。

見晴らしの良い上段のサイト

キャンプ場を大まかに4つに分けると、ここは高台にあたります。
見晴らしが良く、空も広いので晴れた夜には満天の星空を楽しむことができます。
サイト前の道は未舗装(雨でぬかるむことはないでしょう)で、炊事棟やお手洗いへ行くには、アップダウンがちょっとしんどいかも。
また、日陰があまりないので日中はタープなど、日よけがあった方が快適に過ごせます。

何かと便利な中段のサイト

ここは中段に位置し、管理棟、お手洗い、炊事棟の各施設に上下移動無くアクセスできる、利便性の高い人気の区画です。
上段の26サイト〜30サイトほどではありませんが、上空もまあまあ開けてるので、星空も十分満喫できます。
各サイト前の道も舗装されており、木々の張り出しもないので、高さのあるキャブコンも余裕で入れます。
タープはあった方が快適に過ごせます。

ひっそりと静かな奥のサイト

キャンプ場入り口から見て一番奥にあるサイトで、木々に覆われた奥まった場所にあるので涼しく静かに過ごせます。
ただ、サイト前の未舗装の道は勾配があり、雨が降った後は多少ぬかるみ、スタックはしないまでも、重量がある大型のキャンピングカーはスリップの可能性があるので、避けた方が良いでしょう。
11番サイトは入り口に木の枝葉が張り出しているので、高さのあるキャブコンは特に要注意です。

涼しくグループに最適、下段の林間サイト

キャンプ場で一番低い位置にあるサイトです。
サイト前の道は未舗装ですが、フラットでぬかるむこともないため、キャンピングカーでも安心して利用出来ます。
上空と周囲を木々が覆っている林間サイトなので、とても静かで涼しく快適に過ごせますが、星空の観測には不向きです。
2つある炊事棟のひとつが近くにあるので、不便さを感じる事はありません。

高ソメキャンプ場、ウッディ・もっく、そばの里奈川

野麦峠オートキャンプ場の周辺には、姉妹関係にある施設があります。
野麦峠オートキャンプ場を含め、お互いの施設へ車で10分程度の距離。
どの施設もとても魅力的です。

高ソメキャンプ場

釣りも楽しめるイワナが放流された大きな池越しに、雄大な乗鞍岳を望む素晴らしいロケーションにくわえ、大小合わせて100ものサイト数を誇る人気の高いキャンプ場。
バンコンや一般的な大きさの車でのオートキャンプは問題ないものの、キャブコンの様な大きめのキャンピングカーに適したサイトは少な目ですが、この景観は一見の価値あり!
素晴らしいロケーションを独り占めできるサイトは少ないため超高倍率です、キャンセルを狙って直前に予約を試みると意外と空きがあったりするようです。

ウッディ・もっく

肌がツルツルになる美肌の湯が特徴の温泉施設で、小規模ながらきれいな芝生サイトのキャンプ場も備えており、隣の駐車場では車中泊(有料)も可能(オプションで電源も利用可)。
お手洗いも24時間使えます。
野麦峠オートキャンプ場、高ソメキャンプ場利用のレシートを見せると、入浴料が50円引きになる特典もあり。

そばの里奈川

そば処信州、奈川で採れた蕎麦粉を使った、小分けにしたそばを「とうじかご」に入れて熱い汁にくぐらせて温めて食べる伝統的な郷土料理「とうじ蕎麦」を食べることができます。
新そばのシーズンには、遠方からの来客でお店は大混雑しますが、一度は食べてみてください。
そばそのものもそうですが、残った汁を使って炊くおじやも絶品です。

とうじそば

野麦峠

キャンプ場の名前にもなっている野麦峠は、明治から大正にかけて、出稼ぎのため岐阜県飛騨地方から長野県岡谷にある製糸工場へ、標高1672mの険しい野麦峠を徒歩で越えて向かい、吹雪や過酷な労働により命を落とす工女も少なくなかった歴史を描いたノンフィクション「あゝ野麦峠」そして同じタイトルで映画化もされた歴史的な峠。

野麦峠へは、このキャンプ場から車で20分ほど、道はやや細めですが舗装されているのでキャブコンでも訪れることが可能です。
峠には綺麗に整備された公衆トイレがあり、古民家を移築した「お助け小屋」で食事もできます。

峠までの道が整備されているせいで、当時の過酷な環境を想像することは難しいかもしれませんが、毎年5月頃に「野麦峠祭り」が開催され、古人が歩いた約1.3kmの旧野麦街道の山道を、検番、工女、歩荷(ぼっか)などの当時の姿に仮装して歩く一般参加も可能なイベントがあります。

その他

●鷹の渡り
9月中旬から10月上旬にかけて、主食となる昆虫やカエル、ヘビなどが減るため、サシバやハチクマなどのタカ科の鳥類が、繁殖地と越冬地の間を数千キロメートルも移動する長距離の旅に出ます(鷹の渡り)。
松本市奈川にある白樺峠は良質の上昇風が吹くため、多くの鷹がグルグルと輪を描きながら上空へ昇っていく「タカ柱」を観察できる日本でも有数のスポットです。

●アブとブユ
野麦峠オートキャンプ場に限った事ではありませんが、自然が豊かな土地には当然昆虫たちもたくさんいます。
特に8月はアブが多く発生します。
アブは吸血昆虫ですが、存在がとても目立つので被害に遭うことはまずないと思いますが、鬱陶しさは最大級です。
天敵のトンボが増える頃にはアブの数も落ち着いてきます。
また、アブと同じ吸血昆虫ブユ(ブヨ・ブト)も少なからずいます。ブユはきれいな水が無いと繁殖できないため、ブユがいると言う事は自然が豊かな証しとも言えますが、噛まれると長期間、市販の痒み止めがほとんど効かない猛烈な痒みに長期間悩まされるため、虫対策はしっかりと。

●蚊はほとんどいない
蚊は標高が800〜900mを超えると気温が下がるため生息数が減り始め、1000mを超えたあたりで明確に減少し、1200mを超えるとほとんどいなくなるそうです。全くいなくなるわけではないようです
そのせいか「野麦峠オートキャンプ場」「高ソメキャンプ場」「ウッディ・もっく」と、この周辺の施設は何度も利用していますが、今までブユに噛まれたことはあっても、蚊に刺されたことは一度もありません。

●キノコ
秋にはサイトのあちこちに大きなキノコが発生します、言うまでもありませんがむやみに食べてはいけません。

●営業期間
高地にあるため、キャンプ場が利用出来るのは4月から11月までの短い期間(その年の降雪による)です。
東京からも大阪からも、なかなか走り甲斐のある距離ですが素晴らしい環境は1泊ではもったいなく、最低でも2泊以上の連泊をお勧めします。

●通信環境
携帯電話の電波は、十分とは言えないものの不自由を感じる事はありません。(docomo系、au系で確認済み、softbank、楽天は未確認)
スターリンクはキャンプ場下側の上空を木々の枝葉が覆っている林間サイトなどでは厳しいかもしれません。

●夜間の照明
キャンプ場には街灯などが無く、夜間、炊事棟の照明が消えると、ほぼ真っ暗闇になるため、お手洗いなど、外に出るには懐中電灯やヘッドライトなど自前の照明が必須となります。

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