廃村をそのまま利用した八ヶ峰家族旅行村
関西からは比較的近場の施設
2022年9月25日〜26日にかけて福井県おおい町にある「八ヶ峰家族旅行村」へ行ってきました。
ここは、福井県でありながら私が住む兵庫県宝塚市から下道で約100キロ、舞鶴若狭道経由で約150キロと比較的行きやすい距離なのと、施設が充実したキャンプ場との評判を聞いて出かけることにしました。
五波峠越えは避けた方が無難
出かける前に経路を調べたところ、約100キロの下道を使うと約2時間で行けるようなのですが、京都と福井県をまたぐ標高が600m弱の五波峠越えとなります。
さらに調べてみたところ、全線舗装されているものの、峠道には倒木や落石がある場合が少なくなく、さらにブラインドカーブの多い比較的走行に気を遣う道路だという事がわかりました。
鋭利な落石も多く、うっかり踏んでしまうとバーストの危険もあるので、リスクを避けるため今回は舞鶴若狭道経由で出かけることにしました。
大飯高浜IC側にはスーパーは見当たらない
キャンプ場最寄りのインターチェンジ「大飯高浜IC」を下りてすぐ目の前に現れる、立派なループ橋と高さのある陸橋を上っていきます。
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勾配こそ、それほどではないのですが、陸橋を過ぎたらなかなかの急カーブと工事中のやや荒れた道路が続きます。
キャンプそのものは嫌いではないのですが、揺れる車での移動が大嫌いな虎次郎君は、不機嫌になってしまいます。
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今回のコース、舞鶴若狭自動車道の大飯高浜ICを下りてからキャンプ場までのルート沿いには、スーパーマーケットはもとより、コンビニもありません。(よく探せばあるかもしれません)
キャンプ場の管理棟にある売店は、まあまあの品揃えですが、菓子類やインスタント食中心で、メインの食材があるわけではありませんから、事前に買い物はしっかりと済ませておく必要があります。
小浜方面から出かけるのであればスーパーはあるようです。
目的地へ向かう最後の交差点「堂本口」を右に折れてからの約5.5㎞は、ところどころ細い道もありますが、すり替えが困難と言うほどでもないので、注意して走ればさほど問題はありません。
この県道を道なりに南下すると五波峠を経て京都へ通じますが、キャンプ場は峠の手前にあります。
7〜8分走ると右側に施設のシンボルでもある大きなゲートが見えてきます。
このシンボルゲートには高さ表示が無く、キャンピングカーが通れるかちょっと不安でしたが、アミティは問題なくくぐれました。(後ほど管理人さんに高さ表示の提案をさせていただきました)
門の奥に管理棟があります。
八ヶ峰家族旅行村のWEBページを見ると、一見してこのシンボルゲートの先にキャンプ場があるような雰囲気ですが、実際はゲートの先にあるのは管理棟で、各施設は県道沿いにあります。
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管理棟で受付を済ませサイトへ向かいます。
辺りの木々は心なしか紅葉が始まっているようで、うっすら黄色く色づき始めています。
今回は管理棟のすぐ先にある小さな橋を渡った左側にあるNo.10〜No.26のサイトを利用させてもらうのですが、日曜から翌月曜にかけての利用のため、私たちの他に1組だけの貸し切りに近い状態でした。
ここのキャンプ場は大きく分けて手前と奥に分かれています。
ちょっとだけ注意したいのは、お手洗いです。
手前のサイトのトイレは広くて大きな水洗式のトイレなのですが、奥のサイトはくみ取り式の簡易トイレとなっています。
簡易トイレがあるのはキャンプ場としては決して珍しくはないのですが、中には苦手な方もいると思いますので、そのような方はなるべく早めに予約を入れるか、簡易トイレを使いたくないなら水洗式のトイレまで歩いて行くことになってしまいます。
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しっかりと管理されたきれいな施設
廃村をそのまま活用した八ヶ峰家族旅行村は、上記の案内図を見るとわかるのですが、様々な施設が充実しています。
子ども会、会社研修、体験学習等に使えるバンガロー、コテージ、古民家、研修棟、食堂等があり、荒天時でも活動ができるよう全天候型施設、ボルダリング壁、ペット連れでも楽しめるドッグランまで用意されており、魚のつかみ取り、農業、手作り工作などの体験型イベントが数多く実施されていて、キャンプだけでなく、様々な体験型学習に特化した施設と言えるかもしれません。
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サイトのそばには魚が泳ぐきれいな小川が流れていて、聞こえてくるせせらぎが心地よいです。
抜き忘れペグ発見
オートキャンプ場に到着したら、車を停める前に私はまずサイトの状態をチェックします。
と言うのも、近年のキャンプブームによるサイト利用者の増加に伴い、撤収時に抜き忘れたペグを放置していく人が後を絶たないからです。
地面から少しだけ頭を出しているペグは非常に危険です。
目立たないため足を引っかけて転倒したり、うっかり踏み抜いてしまうと大けがの元となってしまいますし、仮にピンペグのような細い物でなくても車で踏んでしまうと簡単にパンクしてしまうからです。
今回も点検したところ黄色い樹脂製のペグを1本発見しました。
樹脂製のペグはスチール製のペグと違って錆びたりしないので自然に還ることはなく、いつまでも危険な状態を維持するので非常に厄介な存在です。
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地面に打ち込まれたペグは見えづらく見落としがちになります。
特に撤収時に雨などが降っていると、どうしても慌ててしまいますので、余計に抜き忘れてしまいがちになります。
私の場合抜き忘れ防止対策として、どんなに急いでいても、ペグを残して張り綱やテントのループだけを先に撤収しないことにしています。
張り綱の撤収は必ずペグとセットです。
目立つ張り綱とペグを一緒に撤収することで、抜き忘れはほぼ防止できます。
また、使用したペグの数を必ず把握しておき、撤収後に数あわせをすることで二重の忘れ防止に繋がります。
焚き火の直火や不始末、ゴミの放置が何かと話題に上がることが多いのですが、残されたペグの危険性も十分に認識し、次に利用する人のためにも責任持った行動を心がけるようにしたいものです。
総合的に見て
このキャンプ場は、先に記したように廃村をそのまま利用した施設なのでそれなりに山奥にあります。
しかし、様々な体験型のイベントを売りにしているだけあって、来場者にあまり不便をかけないよう配慮されているのでしょう、携帯電話の電波が届かないなどの不便さは感じられませんでした。
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施設はどれも手入れが行き届いており、本当にきれいで気持ちよくくつろげる素晴らしいキャンプ場だと思います。
また、このキャンプ場は県道を挟んで左右に広がる細長い立地ですが、県道の先が道幅の細い峠道へ繋がるため、自動車の往来はほとんど無く、昼夜問わず静かに快適に過ごすことができます。
施設の周囲にきれいな水があるので、噛まれるとひどい腫れと猛烈な痒みに悩まされる毒虫「ブユ」(ブヨ、ブト)がいます。
今回は幸いなことに遭遇しませんでしたが、代わりにとても小さな蚊のような虫に数カ所刺されてしまいました。
虫除け対策は万全にした方が良いと思います。
山奥の自然に囲まれた地域なので、暖かい時期は毒虫だけでなく、蛇などの爬虫類や野生の動物にも注意する必要がありそうです。
近くを流れる川は小川とは言え水場ですから、小さなお子さんからは目を離さないようにしましょう。
施設情報
名称 | 八ヶ峰家族旅行村 |
営業期間 | 通年(冬場は降雪あり) |
住所 | 〒917-0373 福井県大飯郡おおい町名田庄染ケ谷6-8 |
電話番号 | 電話:0770-67-2844 ファックス : 0770-64-5003 |
予約 | 電話 |
チェックイン | テント:12:00 バンガロー:14:00 |
チェックアウト | テント:11:00 バンガロー:10:00 |
区画サイト | 68サイト |
フリーサイト | 無し |
入浴料 | 中学生以上300円、小学生250円 |
利用料 | 入村料400円/1人、キャンプ場2,500円/1区画車1台 AC電源1,100円/日、ドッグラン200円/1匹 |
レンタル用品 | テント、シュラフ、網、鉄板、食器他 |
自動販売機 | 管理棟そばに清涼飲料水の自販機 |
売店 | インスタント食品、菓子類、薪、炭など |
ペット | 可 |
独断によるこのキャンプ場の評価
アクセスのしやすさ | ★★★★ |
各サイトの広さ | ★★★★ |
施設の充実度 | ★★★★★ |
トイレの綺麗さ | ★★★★★ |
自然の豊かさ | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★★ |
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