アイミックス南乗鞍オートキャンプ場

AMITYで南乗鞍へ

2019年8月3日に待ちに待ったキャンピングカーAMITYが納車され、2週間後の17日から2泊3日で岐阜県高山市にあるアイミックス自然村南乗鞍オートキャンプ場に出かけました。
奥さんとは常々、信州は素晴らしいからキャンピングカーを買ったら必ず行こうと話していたので、早速実行です。
今回の目的地は正確には岐阜県なので信州ではありませんが、まぁまぁ。

前夜出発で移動時間を有効活用

前日夜の出発です。これはキャンピングカーならではの移動時間を効率よく使う力業で、遠方に出かける場合、現地に少しでも早く到着して長く滞在するため前日夜に出発して途中高速道路のパーキングエリアで車中泊することで、翌日の早い時間に現地に到着、活動できると言うわけです。

もちろん普通車でも不可能ではありませんが、キャンプ用品を満載した状態ではシートを倒してゆっくり休むこともままなりません。
専用ベッドを搭載してるキャンピングカーだからこそ可能なことです。
また、深夜に高速道路内に滞在することで平日の出発でも高速料金は深夜割引が使えます。
深夜の高速道路は長距離の大型トラックは多いものの、主要な路線を外れればぐっと少なくなりますし、長距離のトラックドライバーは丁寧な運転をする人が多いので夜の運転が苦手でなければお勧めです。

22時頃の出発だったと思います。
雨は降っていませんが、お天気はさほど良くありません。
天気予報もあまり良い予報ではありませんが、それでも気分はワクワクです。
滋賀県、琵琶湖の周辺を走っているあたりから時折激しい雨が車のボディーをたたき始めます。
うちの奥さんは自他共に認める強烈な雨女なんです。なんとなくいやな予感が。

伊吹PAで車中泊

正確には覚えていないのですが、おそらく名神高速の伊吹PAあたりで車中泊したと思います。
車内で立ってスエットに着替えられるので快適です。
雨で若干蒸し暑かったのですが、MaxFanを排気モードにして枕元の小窓を少し開けると涼しい外気がグングン入ってくるので快適に過ごせます。早速雨天でも使えるMaxFanを設置した恩恵を受けます。

ただ、仮眠中のトラックの大きなアイドリング音がかなり気になりますし、風向きによっては排気ガスの臭いも気になるでしょう。小さめのパーキングエリアにも意外に多くの大型トラックが停車しているので、これが高速道路での車中泊のデメリットの一つかもしれません。
それでもエリア内は適度に明るく、清潔なお手洗いも近くにあるのでそれだけでもパーキングエリアで車中泊する価値はあります。

翌朝目覚めたら早速車内で朝食です。
普通車では狭い座席で慌ただしく食べるのですが、キャンピングカーはテーブルと座席が装備されているので、当たり前ですが快適に食事ができます。食後の洗面と歯磨きも車内のギャレーで済ますことができ、これらすべてが一歩も外へ出ることなく済ませられるのです。

車中泊で守りたいマナー

ただ、勘違いしてもらっては困るのですが、高速道路のSA,PA,道の駅の駐車場などは、あくまでも休憩と仮眠の施設です。
キャンプ場などではありません。
便宜上車中泊という言葉を使っていますが、休憩、仮眠を超えた宿泊とならないように気をつけましょう。
休憩、仮眠と宿泊の線引きは非常に難しいとは思いますが、私の場合は自分の行為が他人の迷惑になるかならないか、その辺を考慮するように心がけています。

車中泊で特に注意しなくてはいけない事は、高速道路や道の駅はあくまでも休憩、仮眠するための施設ですから、長時間の滞在はもとより、オーニングを展開したりキャンプ道具を搭載しているからと言って、他の駐車ペースにテント、イス、テーブルなどを出したり、調理器具を出して料理を始めたり、他の利用者に迷惑をかける行為は絶対に行ってはいけません。

外から持ち込んだ大量のゴミを捨てていったり、洗面所で釣った魚をさばいて汚したり、車載トイレの汚物を処理したり、洗濯をするなどと信じられないような行為をしている人も実際にいると聞きます。


また、代わりに運転してくれる人が同乗しているなら別ですが飲酒などはもっての外
こう言ったいわゆる迷惑行為を行うことは、キャンピングカーに対するイメージを大きく損ない、他の良識あるキャンピングカーユーザーに迷惑をかけるだけでなく、キャンピングカー利用禁止など、いずれ自分にブーメランとなって返ってきますので、絶対に止めましょう。

車内で仮眠後、身支度を終えて再出発

愛猫の虎次郎くんは車内ではケージから出しています。キャブコンはバンクベッドがあったり2段ベッドがあったりと、猫が大好きな上下運動が自由にできるためご満悦。

ご満悦の愛猫 虎次郎クン

さて、身支度を終え出発です。
当初の予定では名神高速道路から東海北陸道を経由し、飛騨清見ICで国道158号線に降り高山市街を抜け国道361号線を経てキャンプ場へ向かうはずでしたが、想像以上の豪雨となってしまい数カ所で通行止めが発生しているようで、郡上八幡ICで強制的に一般道に下ろされ、かなり遠回りとなる大幅なコース変更を余儀なくされました。

奥さんの強力な雨女パワー炸裂!

国道256号線から国道42号線に入り、国道257号線を経由して中津川へ、その後国道19号線を走り、途中スーパーマーケットで食料品を購入。再び19号線を走り途中で右に折れ県道508号線から県道20号線を経て国道361号線を走ります。お昼を過ぎましたが食事ができそうなところは全くありません。お腹がペコペコになったところでようやく小さなお蕎麦屋さん「風車」(長野県木曽郡木曽町開田高原西野5605)を見つけ立ち寄ったところ、そこのお蕎麦が予想をはるかに超えた美味しさで、信州を再訪するときはまた是非行きたいと思っています。

途中木々が多い山道で木の上からなにやらツルが垂れ下がっていて、それに気づくのが遅れ、ツルの先端に付いていた何かの塊がバンクに勢いよく衝突しました。幸い車体に傷もダメージもありませんでしたが「ゴン!」と言うかなり大きな音がしてびっくりしました。
キャンピングカー初心者あるあるです。
道幅や巻き込みなどには細心の注意を払っていたつもりでしたが、普通車の運転では気にしなかった上部までは気が回りませんでした。
ぶつかった相手が金属のような堅い物だったら、間違いなくバンクに穴が開いていたでしょう。

キャンプ場到着

予定時間をかなりオーバーしてなんとかキャンプ場へ通じる分岐に到着。
この分岐からキャンプ場までの数キロが非常に細道で、おそらく対向車が来たらかなり困る状況に陥ったでしょう。

そんな中、後方からキャンプ場へ向かうと思しきトラックが勢いよく追いかけてきます。バキュームカーです。
追いつかれたので譲れるスペースを見つけて先に行ってもらいます。
と言うのも、ちょっとずるいかもしれませんが万一対向車が来たら相手との道路譲歩の交渉はお任せできるのと考えたからです。遅れないように追いかけます。
そうこうしているうちに対向車と会うこともなく無事キャンプ場到着です。
心配していた雨はすっかり上がり、以降滞在中に降られることはありませんでした。

到着後、オーニングやテーブルなどの準備

人生初のキャンピングカーによるお出かけは、山奥の広く深い自然に囲まれたキャンプ場でした。
なんと、ここでは携帯の電波が全く入りません。ごくまれに電波を拾ってもアンテナが1本立つかどうかで、しかも3G回線なので頑張って文字のみのメールの送受信がなんとかできるかどうかと言う程度でそれも運次第、何かの拍子ですぐに通信が途切れてしまいます。
(docomo、SoftBank系で確認、auは未確認)
良い意味で俗世間から隔離されますので、思い切り自然を満喫することができます。と言うかそうするしかありません。

各キャンプサイトは自然の地形をうまく利用してて、隣のサイトとはほぼ完全に隔離されますのでプライバシーも守られます。
道路を挟んだお向かいさんとも、十分な距離があるので全く気になりません。
通行止めが発生するほどの豪雨があったにもかかわらず、水はけが良いのか困るほどの水たまりも特に見当たりません。ペグの効きもバッチリなのでテント設営も問題無さそうです。
また、多くの木々に囲まれているので強風が吹くような天候でも風は弱められると思います。
このキャンプ場の周囲にはスーパーマーケットはもちろん、コンビニもありませんから食料品の現地調達はまず無理なので、事前にしっかりと準備しておかないと確実に飢えてしまいます。

虫、虫、虫がたくさん、でも蚊はいない模様

このキャンプ場で気になったのが虫の多さです。
ブヨ(ブト、ブユ)のような刺されると非常にやっかいな毒虫や気持ちの悪いヤマビルなどはいないのですが、とにかく虫は多いです。小さな我の仲間や見たこともないようなヘンテコなクモがいたりします。
AMITYに採用されている照明はすべて虫が寄りづらいと言われているLEDなのですが、それでも出入りする時に開けた網戸から小さな虫が容赦なく車内に入ってきますので、それらの処理になかなか苦労しました。

目の良い虎次郎クンがじっと見ている視線を追うとそこには必ず車内に入り込んだ虫がいます。AMITYの外周に数カ所蚊取り線香を設置しましたが蚊に刺されることはありませんでした。

蚊とは遭遇しなかったように思い少しだけ調べてみたところ、山梨県の「蚊類生息調査」では、蚊は740mを超える場所では捕獲されなかった様ですので1,500mほどのここではもしかしたら蚊は生息していないのかもしれません。

蚊取りネコ

ニャーニャーうるさいので、虎次郎を外に出してみたところリラックスできているようです。

リラックスできてる虎次郎クン

キャンプで大きな楽しみの一つは食事でしょう。
このキャンプ場、自炊で気をつけなくてはいけないのがご飯です。
標高が1500mあり低い気圧の関係で普通にご飯を炊くと芯が残ってしまいます。圧力鍋か蓋が重いダッチオーブンなどを使った方が良いでしょう。
お手洗いは和式のくみ取り式でどうしても臭いは気になります。キャンプサイトまで臭ってくることはないのでその辺は問題ありませんが、洋式の水洗トイレしか使ったことのないお子さんは、もしかしたら使うのが大変かもしれません。(管理棟そばにあるトイレには洋式があったように記憶しています)
立地が山奥なので水洗でないのは仕方がありません。

キャンプ場に設置されているシャワールームの多くは100円で○分みたいな感じですが、ここは1回いくらという感じで時間制限がなくゆっくりと浴びることができます。
自然豊かなので山菜も採れると思いますが、個人で採って良いかどうかは地権者に確認が必要だと思います。
高地なので夏真っ盛りというのにとても涼しく、夜間はむしろ肌寒いほど。とても快適に寝ることができました。

出典、アイミックス自然村南乗鞍オートキャンプ場
住所岐阜県高山市高根町阿多野郷594
電話番号0577-59-2727(平日 09:00~19:00)
営業期間4月後半〜9月30日 ※4月の営業開始日は雪の状況により変動あり
施設名称収容人数1泊2日料金1泊追加料金備考
プライベートスペース車1台5,500円2,750円(2泊目以降1泊あたり半額)AC100V電源付き
バンガロー15名6,600円3,300円(2泊目以降1泊あたり半額)AC100V電源付き
バンガロー25名11,000円5,500円(2泊目以降1泊あたり半額)AC100V電源付き
ペットはプライベートスペースに関しては可ですが、バンガローは各自問い合わせて下さい。
*各サイト.施設車1台としての料金です。追加台数に関しては駐車料金として車1台につき
1,600 頂きます。(2台サイト、3台サイト除く)1泊追加料金 \800
2台サイトの場合は、施設車1台の料金×2
3台サイトの場合は、施設車1台の料金×3 となります。
*DAYキャンプは施設維持菅理費(入場科)サイト料+車1台 ¥2,750 になります。
追加台数に関しましては駐車料金として車1台につき ¥1,600 頂きます。
*キャンセルについて
基本的には無料ですが、8/8(日)~15(日)のトレーラーのみ、1週間以内のキャンセルについてはキャンセル料を頂きます。

帰る準備は簡単

そんな感じでキャンプ場で過ごした2泊3日は非常に快適でした。
当たり前なのですが、キャンピングカーだと到着後にテントを張ったりテント内の寝床の準備などの手間がありません。帰るときもそれらの撤収とその後の手入れも不要です。
もちろん、テント泊にはテント泊ならではの楽しみがあるのですが、すべてがチャチャっと済ませられるのは本当に魅力です。

道の駅大桑

豪雨の影響は収束したようで、帰路は障害もなくスムーズに帰ることができました。
途中国道19号線沿いの道の駅大桑で昼食を取り、初めてのキャンピングカーによるお出かけは楽しい思い出となりました。

団子のような形状の五平餅

独断によるこのキャンプ場の評価

アクセスのしやすさ★★ーーー
各サイトの広さ★★★★★
施設の充実度★★★ーー
トイレの綺麗さ★★ーーー
自然の豊かさ★★★★★
コストパフォーマンス★★★★★
総合評価★★★★ー

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回はグッズレビューQUECHUA (ケシュア) キャンプ ウッドストーブ MH500です。

コメント