高ソメキャンプ場再び

一昨年に続き、快適なキャンプ場「高ソメキャンプ場」へ

高ソメキャンプ場は2度目の訪問となります。
我が家からはかなり遠いのですが、本当に素晴らしいキャンプ場なので、再訪したく予定を立てました。
また、このキャンプ場は標高が1,200mの高原に位置するため、暑い夏を快適に過ごすには最適な場所でもあります。

今回はキャンプ場に行く前に、仕事絡みで石川県羽咋市へ寄る必要があり、7月28日の22時に出発。
石川県河北郡にある「道の駅 内灘サンセットパーク」で車中泊させていただきます。
「道の駅 内灘サンセットパーク」まで約320㎞、時間にして5時間ほどの行程で深夜3時過ぎに到着したのですが、台風の影響により高温多湿で寝苦しい一晩を過ごすことになりました。

もちろんキャンピングカーにエアコンを設置すれば、暑い夏も快適に過ごすことは可能ですが、1年間にキャンピングカーで出かける日数、さらにその中で実際にエアコンが必要な日数を考えると、稼働させるのは恐らく数日間程度だし、エアコン本体の価格に加え、外部電源なしでも稼働できるようにするための高価なリチウムイオンバッテリーの増設や、それらの設置にかかる多額の費用、設増で増加した重量による燃費の悪化を考えると、あまりにも不経済かつ非現実的なのでエアコンの設置は最初から考えていませんでしたし、おそらく今後も無いと思います。
暑い夏の目的地を、今回のように涼しい高原にすれば良いだけのことです。

翌朝、午前10時過ぎに商談を終えたあと、170㎞先のキャンプ場へ向かいます。
途中、高岡市で食材とお昼ご飯、富山名産の鱒寿司を購入。
今回の旅行では北陸道も含め、あちこちで行われている道路工事の片側交互通行により、特に一般道では度々待ち時間が発生しましたが、大きなトラブルも無くキャンプ場のすぐそばまでやってきました。

地元の野菜が買えるというキャンプ場そばの「ながわ山彩館」に寄ったのですが、残念ながら期待していたトウモロコシは時期的に早いと言うことで入手できず、代わりに蕎麦のセットのみを購入して、予定より30分ほど遅れて15時過ぎにキャンプ場に到着。

ここでも、アブ、ブユが

このキャンプ場、2019年10月に訪問したときは、蚊、ブユ、アブなどの不快な害虫は全くいなかったのですが、こんな自然がきれいなキャンプ場にブユがいないわけがないと思い、今回再訪するに当たり、念のため前日にキャンプ場に確認取ったところ、ブユとアブはごく普通に発生しており、今年は特に多いとの情報を得たので万全の対策を取ってきました。

ブユの活動時期は3月から10月と言われているのですが、標高が高いことによって平野部より季節が若干進んでいたため、前回はブユに遭遇しなかっただけなのだと思われます。

さて、実際に到着してみると、はじめにかなりの数のアブの大歓迎を受けます。
そこで、秘密兵器「おにやんま君」に登場してもらいます。

「おにやんま君」とは昆虫界の食物連鎖の頂点であるオニヤンマには、捕食されるのを逃れるために他の虫は寄ってこないであろうと言う考えの下に作られたオニヤンマのフィギュアです。
本物そっくりに出来ています。

開発のいきさつが極めて最もらしく説得力があったため2個購入し、さらにピアノ線を利用して風などでユラユラと揺れるように工夫して吸盤を使って設置してみましたが、ハッキリ言って全く効果は感じられませんでした。
「おにやんま君」はキャンパーの間では品薄状態が続き、法外な値段を付けた転売品も多く見受けられるほどの大人気商品ですが、期待外れも良いところです。
全く効果がありませんから少なくとも高額な転売品に手を出しちゃダメですよ。

今回はこのキャンプ場を3泊4日の日程で利用してみたところ、確かにアブは多い様に思いましたが大群で押し寄せて困るレベルでもなく、シェルターなどを利用すれば時折出入りする時に、まれに数匹入り込んでくるものの、全く問題無く過ごせます。
それにアブは図体が大きく羽音もしっかり聞こえるので、寄ってくるとすぐにわかるため、それほど恐れることは無いと思います。(ただし、本当に鬱陶しい)
また、噛まれると本当に厄介なブユに関しては、幸いなことに今回は一度も遭遇しませんでした。
ですが、たまたまブユがいなかっただけかもしれませんので、用心するに越したことはありません。

ちなみに今回気付いたのですが、アブは早朝の涼しい時間帯と夜間には見られず、気温が上がってくる午前10時頃からボチボチ出現してきます。気温が低いと体が動かないのかもしれません。
また、到着した直後の車によく寄ってきて体当たりしてきます。
これは、アブが熱と炭酸ガスに寄ってくる性質があり、エンジンから出る二酸化炭素と暖まってるボディーが関係しているそうです。
だからだと思うのですが、車体の温度が落ち着いてくるとアブの数も減ってきました。

今夜の夕食は、富山で買ってきた鱒寿司で簡単に済ませます。
「キャンプの醍醐味はなんと言っても屋外での豪快な料理」だと言う人も多いと思いますが、キャンプ場で自然に包まれ、まったりするのが目的であっても良いと思うので、食事は簡単でも別に良いと言うのが私たちの考えです。

天気は相変わらずあまり良くないものの、さすがは標高が1,200mの高原なので、昼間でも気温は25℃止まりで、夜間になると15℃まで下がり、当然クーラーなど全く必要の無い快適さです。

それでも、日中はかなり汗をかいたので場内のシャワーを利用してベッドに入ります。

美ヶ原高原

翌日はここから約70㎞離れた標高が約2,000mとさらに800mも高い美ヶ原高原へ足を伸ばします。

途中松本市街を通りますが、交通量が多く軽い渋滞に巻き込まれます。
今日一日なんとか晴れる予報でしたが、松本市街地から望む美ヶ原高原は雲に覆われています。

松本市街から望む美ヶ原高原

アザレアラインを通ったあと、ビーナスラインに入ります。
高度を稼ぐに従って高原の爽やかな空気に変わっていきます。
最後の4㎞はなかなかハードな急勾配で、何度もアクセルをベタ踏みしないと上りません。
AMITYに頑張ってもらってキャンプ場から2時間ちょっとでなんとか到着、「山本小屋ふる里館売店」にて十割蕎麦をいただきます。
こんな高所の観光地なのに、価格は並盛り800円とかなり良心的なお値段、しかもとても美味しい!
ただ、蕎麦以外のメニューははなかなかの観光地価格でした。

食事をしたあと徒歩でここから約1㎞ほど離れた「美しの塔」を目指します。
お天気は微妙ですが、せっかくここまで来たので目指してみます。

すると案の定というか、半分ほど行ったところでものすごい雷雨に遭遇し、思わずそばの売店で雨宿りさせてもらいました。
雷はおさまったものの、雨は止みそうにないので「美の塔」は断念して小降りになったところを見計らって濡れながら早歩きでAMITYに戻ります。
着替え終わったところで雨は見事に上がりました。まぁ、人生こんなもんです。

じゃあ、と言う事で2㎞ほど離れた「道の駅美ヶ原高原」へ向かいます。
先ほどまでの雨は嘘のように上がり、青空さえ見えてきました。さすがは変わりやすい山の天気です。

あるキャンピングカーによる残念な行為

道の駅からの景観は本当に素晴らしいのですが、ここで残念なことに遭遇しました。
ここの駐車場は、バイクの駐輪場と車の駐車場がそれぞれ別に指定されており、駐輪場は見晴らしの良い場所にあります。
あろう事かバイクの駐輪スペースに、大きなキャブコンが平然と横付けして長時間駐車しているではありませんか。しかもバイク5〜6台分ものスペースを占有しています。
これは明らかに車内のダイネットから景色を眺めながら寛ごうとしているのがミエミエの駐車の仕方です。
敢えて写真を撮ったり、車種やナンバーを公表することはしませんが、仮に利用者が少ないからと言っても、このような身勝手な行動はキャンピングカーのイメージを損ない、回り回って自分たちの首を絞めてしまうことに繋がりかねません。
同じキャンピングカー乗りとして恥ずかしく情けない思いです。
なんとしてもやめていただきたいものです。
この「道の駅美ヶ原高原」では車中泊は禁止されており、その原因がキャンピングカーのマナー違反だけだとは言いませんが、決して無関係だとも思えません。

道の駅美ヶ原高原内の張り紙

雨宿りで予定外の時間を取ってしまいましたが、できるだけ日が落ちる前にキャンプ場へ戻らなければいけません。
来た道を引き返しますが、下りはじめの4㎞はかなりの急勾配なので、エンジンブレーキをメインに下ります。
アザレアラインに入り少ししたところで、ナビが来た道と違う県道283号線へ誘導します。
「この先道狭い、急坂あり」との看板があるものの、近道か渋滞を避けるための案内なのかと思い、指示通りの道へ進みますが、これが大きな失敗で、とんでもなく凄まじい下り急勾配です。

15%との表示がありますがとんでもない、カーブの内側では明らかにそれを大きく超えています。
訪れたことはありませんが、恐らく大阪と奈良を結ぶ関西屈指の激坂で有名な「暗峠(くらがりとうげ)」がこんな感じだろうと思います。
どのくらい急かと言うと、エンジンブレーキが必須なのは言うまでも無く、さらにブレーキを踏むと、場所によっては後輪がロックしてしまうほどなのです。
きっと逆方向だったらAMITYは上れなかったでしょう。
この約6㎞の区間を下りきった頃には精神的にもうヘトヘトでした。
私が使っているパイオニアのナビは、時々このような冒険をさせてくれる困りものです。

気を取り直して再び松本市街地を抜けてキャンプ場に向かいます。
途中のスーパーマーケットで夕食の食材を買い求めますが、「さすがは長野県!」と言う物が売られています。
ご存じの人も多いと思いますが、長野県では昆虫を食べる食文化があります。
理由はタンパク源を取るためとかそのほかにも諸説あるようです。
立ち寄ったスーパーマーケットに、当たり前のように「蚕のさなぎ」「イナゴの佃煮」「蜂の子」などが並んでいます。
蚕のさなぎはビジュアル的に無理ですが、イナゴの佃煮は私も食べられそうな感じです。

美ヶ原高原での雨宿りのせいで、当初の予定より遅れてキャンプ場に戻ります。
今夜も食事は簡単に済ませたあと、就寝。

ウッディ・もっく

キャンプ場3日目です。
一昨日、昨日の運転で疲れが溜まっているので、今日は一日ここでのんびり過ごすことにします。
キャンプ場から車で10分ほどの所に温泉施設「ウッディ・もっく」があり、キャンプ場のレシートを見せると割引になるそうなので早速浸かりに行きます。
正直、期待はしていなかったのですがここのお湯がとても良いお湯で、肌がすべすべになる美肌の湯です。
食堂もあるのですが、残念ながら宿泊者専用のため利用出来ませんが、とてもお勧めできる温泉です。

最終日

キャンプ場4日目、今日は帰宅する日です。
昨日、温泉にも入りゆっくりと過ごしたので、疲れもほぼ取れました。

このキャンプ場の特筆すべき点として、多くのキャンプ場で不快に思ってしまいがちな夜遅くまで大声で騒いだりする人が皆無と言うのがあげられます。
3泊4日全日程でそうでした。
小さいお子さんも来場しているのですが、他人のサイトに入り込む事も無く静かに過ごしています。
何より、キャンプ場でよく見られる他の人に迷惑をかけがちなボールなどで遊ぶ様なことはせず、どの家族も虫取りに興じたり、場内の池で釣りを楽しんだり、周辺を散策したりして自然の中での生活を楽しんでいるのです。
そして朝も、日中も、夜も静かです。
このキャンプ場は都心から遠く、気軽に出かけるにはアクセスが悪いため、敢えてわざわざここまで訪れる人は、本当にキャンプと自然が好きだからなのではないかと思いました。

土曜の夜になると利用者はグンと増えましたが、それでも静かなのです。
聞こえてくるのは焚き火の薪が燃えるパチパチ音に小川のせせらぎと小鳥のさえずりだけと言っても良いくらいで、時折聞こえてくる人の話し声すら心地よく聞こえるほどの静けさなのです。
多くの木々に囲まれているからなのかもしれませんが、とにかく本当に静かで快適で、くつろげるキャンプ場です。
ただし、便利で快適な設備を備えた高規格キャンプ場ではないので、訪問を予定している人はその辺はご注意下さい。

昨夜も強い雷雨に見舞われたので、シェルターは乾かさずにそのままビニール袋に入れて、帰宅後手入れすることにします。
手際よく撤収を済ませ、午前10時にはキャンプ場をあとにします。

帰路の楽しみ、食堂「風車」

さて、2年前にAMITYが納車されて初めてのキャンプに来たのが、比較的ここの近くの「アイミックス自然村南乗鞍オートキャンプ場」です。
その時に何気なく入った「風車」と言う何の変哲も無いごく普通の食堂で食べた蕎麦の美味しさが忘れられず、1時間ほどの遠回りになるのですが、帰りに寄っていこうと言うことになりました。
ざる蕎麦がこのボリューム(下の写真参照)で800円(大盛りは1,000円)です。
蕎麦屋というよりは、近隣住民の大衆食堂です。
同じ頃に来店した老夫婦のご婦人の方は、蕎麦ではなく中華飯を召しあがっていましたし、メニューにも大衆食堂らしくカレーや牛丼などが並んでいます。

蕎麦を美味しくいただき、安全運転を心がけつつ17時過ぎに無事帰宅しました。

今回の旅行での全走行距離は約1,120㎞。
我ながら良く走りました。

高ソメキャンプ場情報

(バンガロー、デイキャンプ、レンタル品などの情報は割愛しています)

住所長野県松本市奈川2120-1
電話番号0263−79−2919(9:00〜17:00)
営業期間4月中旬〜11月上旬(繁忙期を除く毎週水曜日定休)
(夏季 7月15日より 8月31日までは無休)
利用料
(サイト料は不要)
大人(中学生以上)1泊1,570円
子供(3歳以上小学生以下)1泊520円
電源設備設備の不具合により回復のめどが立たずキャンプサイトの電源は利用不可。
モバイルバッテリー、携帯電話などの充電は受付にて対応してもらえます。
サニタリー設備など   シャワー(3分100円)
洗濯機(40分300円)
乾燥機(30分400円)
冷凍・冷蔵庫(管理棟前に設置 1泊100円)
近隣の温泉施設「ウッディ・もっく」がキャンプ場利用のレシートで割引
販売商品木炭、薪、着火剤、塩、コショウ、油、しょうゆ、カップラーメン、
スナック菓子、アイス
ジュース類(自販機)、缶ビール、チューハイ、ガスカートリッジ、
ホワイトガソリン、洗濯洗剤、ボディーソープ、紙皿、ラップ、
割りばしなど(在庫切れの場合があります)
ペット
注意点一番近くのスーパーまで車で30分かかるため、事前に食材の準備は必須。
春、秋は、しっかりとした防寒着が必須。
夏場、日中は暖かいが、夜間は薄手の上着の準備を。

サイトMAP

信州の山深い大自然に包まれている感がとても嬉しい高ソメキャンプ場。
標高が約1,200mに位置しており、夏でも涼しく過ごせ、場内は白樺の木々で覆われており、ここで販売されている薪も白樺です。

いたずらに自然をむやみに破壊することなく、とてもうまく整備された大小合わせて100ものサイトがあり、ソロからグループまでお気に入りのサイトが必ず見つかる素晴らしいキャンプ場です。
信州の自然が多い場所だから、熊の目撃があるようで受付では熊よけの鈴が貸し出されます。

場内掲示板には熊出没注意の張り紙が


場内にある釣り池にはニジマスとイワナが放流されており、有料ですが釣りも楽しめます。

独断によるこのキャンプ場の評価

アクセスのしやすさ★★★ーー
各サイトの広さ★★★★ー
施設の充実度★★★★ー
トイレの綺麗さ★★★ーー
自然の豊かさ★★★★★
ストパフォーマンス★★★★★
総合評価★★★★★

入浴施設ウッディ・もっく

出典、ウッディ・もっく
住所長野県松本市奈川1044-344
電話番号0263-79-2770
定休日水曜日
ホームページURLhttps://mock.furusatonagawa.com

風車

店名風車(かざぐるま)
メニューそば、ラーメン、牛丼、定食
住所長野県木曽郡木曽町開田高原西野5605
電話番号0264-44-2253
営業時間11:00〜20:00(木曜定休)
※営業時間・定休日が変更になる場合あり。来店時、事前に店舗へ確認。
駐車場あり

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